Ⅲ部 力学の見方考え方 飯田 洋治
1章 力学教育の基本的問題 １５６～１８７
１．常識的自然観と科学の論理のすばらしさ １５６
（１）根強いアリストテレス的自然観 １５６
（２）科学の論理のすばらしさ １６０
２．面白い・わからない・くだらない この現実にどう答えるのか １６３
（１）面白いということ １６４
（２）わかるということ １６６
（３）おしつけがもたらすもの １６７
（４）科学的認識の成立と学ぶに値することを求めて １６７
争点の明確な問題提起と討論 実験 積み重ね
科学の論理に対する信頼感の確立 原子論的自然観
３．原子論的自然観と力学 １７０
（１）大学生の方が出来の悪い問題 １７０
（２）古代ギリシャの原子論 １７２
（３）近代科学にとって原子論的自然観の何が有効であったか １７４
（A) 不変性の追求と保存法則、不変法則
（B) ものの同質性の追求から普遍法則へ
（C) 質から量へ
（D) 相対性
（E) 科学の方法としての実体論
４．近代科学と現代の自然観 １８２
2章 高校生のための力学入門 １８８
１．この授業のねらいと特徴 １８８～１９５
２．力学の基本的概念・法則形成の骨組みと全体的位置づけ １８９
力の概念の形成 質量概念の形成
力の相互作用・相対性（ものの相互関係）
法則にもとづく概念形成 動力学で使いこなす科学の論理
３．落下法則 １９６
落下法則で法則の存在感を タイマーから「命中式速度計」へ
速さの概念 落下法則と原子論的自然観 科学の論理を浮ぼりにする単純明快な実験
時間を遅らす道具－斜面 落下法則のエネルギー論的把握
■ 落下法則の授業 ２０２
４．慣性の法則・相対性原理 ２１４
「進行方向への力」をなぜ書くのか－生徒の判断基準の分析
相対性原理を前提に 感動的な実験を 運動の相対性と相対性原理
慣性の法則と相対性原理 第２法則の特殊法則としての慣性の法則
放物運動と運動の合成・分解 慣性質量の導入
■ 慣性の法則・相対性原理の授業 ２２２
５．地動説 ２３６
力学に地動説は必要か 地動説は天体構造に対する知見である
相対性原理と地動説 課題「地動説の討論会を開いて報告せよ」
■ 地動説の授業 ２４５
６．力と運動 ２５７
「動く力」と対決し、運動の形成因としての力の概念の確立
慣性質量概念と運動の第２法則
■ 力と運動の授業 ２６０
７．向きを変える力と慣性運動の直線性 ２６６
驚くほど出来が悪い問題 形の原理から形成の原理へ
円運動を中心への落下として扱う ケプラーの法則
ケプラーの代法則のエネルギー論的位置づけ（楕円運動の場合）
■ 向きを変える力と慣性運動の直線性の授業 ２７０
